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    ふぉろーみー→

    2016年09月08日

    テクマ!のこと(自分のために書く)

    今日明日でいよいよテクマ!の肉体とお別れするので、自分内のまとめを書きます。

    テクマ!と最初どうやって知り合ったんだろう。確かモナ・レコードの反則ありきの弾き語りオールナイト・イベントに出演した時、テクマがいて、『紫の履歴書』なんかを弾き語りしていました。長いイベントの待ち時間、わたしの出し物を見て気に入ってくれたテクマ!がぐいぐい話しかけてくれて意気投合した、そんな感じ。
    はじめて事務所に遊びに来てくれた時、お互いに違うシンセを持ち寄って作業していて、出来上がった音がそっくりだ!って、ものすごく無邪気に喜んでいました。
    テクマ!はその頃から勢力的なワンマンイベントを再始動させていて、その緻密な計画の一部を手伝ったり、メンバーとして参加したりして、お互いの「めんどくさい音楽観」を共有して行きました。

    わたしとテクマ!とピノリュックのコメカは「哲学三兄弟」なんて言ってお互いにシンパシーを感じていました。3人とも哲学系の学部出身で、音楽も人生もとてもめんどくさい考え方でなかなか人から共感を得られない、と冗談まじりに交わした兄弟の契りです。
    次男のテクマ!はやり手で完璧主義者。末っ子のコメカはしたたかでポーカーフェイス。長男のわたしがいちばん優柔不断でぼんやりしていました。

    テクマ!はわたしの前では弱音を吐かないと決めていたのか、困ったり弱ったりした時はあまり連絡が来ませんでした。甘やかし担当の他の方々に助けられて、もう一度自分を奮い立たせ、よし俺もう大丈夫、これなら行ける!となった頃に連絡が来て、困難を乗り越えた話やこれからの壮大なテクマ!計画なんかを淡々と(でもかなり自慢げに)話してくれました。そういう話を聴くのが大好きでした。

    テクマ!も40歳になり、芸の道、テクマ!道を極めるために日々たいへんな努力をしていたと思いますが、満を持して大復活を遂げるべく準備は進んでいたようですね。たぶんそろそろわたしに自慢しに来てくれる頃合いだったんじゃないかなと思います。そんな中だったので、突然の事に本人がいちばんびっくりして、悔しがっているんじゃないかと思います。「俺様の完璧な計画に俺自身が外れてどうすんのよ!」って思っていそう。

    思っていそうといえば、自分の葬式について絶対自分でプロデュースしたい!って言いそうですよね。ディナーショウ形式にできないかしら、普段着ノーメイクは厳禁、衣装チェンジも3回くらいはしたい、そんで最後にみんなでテクダンやって。そして来てくれたお客さんに何かお土産を持って帰ってもらいたい!くらいは当たり前に考えていそうで、きっと地団駄踏んでいるのでしょう。
    でも負けず嫌いのテクマ!は、このアクシデントを踏まえて、こんな風に言ってみせるのです、ものすごい早口で。
    「まあ今後いろいろ予定とかもあったんですけど、現時点で『現世のテクマ!』は完成形なんで、えぇ、やりとげちゃいましたんでもう。それよりですね、なんか向こうですごいイベントあるらしいって情報掴んだんですよ!これはもうテクマ!としては一番乗りで食い込んでポジショニングしときたいんで!えぇ、もう今はそれに全力ですよ」

    いいなぁテクマ!。あいかわらず前のめりだな。わたしもそろそろ話すネタいっぱいあったんだよ。絶対気に入ったと思うよ。でもまあ、とりあえずわたしもこっちでもう少しやる事やってから合流するから、またそんときはよろしくね。今までちゃんとお礼らしいこと言えてなかったので、一旦ここで。ありがとう。またね。どうか元気で。

    ◎追記
    もうひとつ、テクマ!が言いそうなこと考えついた。きっと「テクマ!追悼版」出して欲しいって言いそう。
    過去の写真を網羅した全衣装写真集とか、追悼コメントを三輪さんや翔さんから貰って欲しいとか、豪華仕様で価格が高くなりそうなので受注生産にしたい、とかとか、いくらでも出てきそうですよね。一段落したら、縁のあった方々に相談してみようと思います。

    *わたしらがアルバム出した時に、こんなこと言ってくれていた。久しぶりに見てもう一度お礼を言いたくなりました。こちらこそ本当にありがとう。 
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    posted by さゆぶろ at 06:36 | にっき