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    ふぉろーみー→

    2013年08月01日

    たまこまーけっと

    「たまこまーけっと」って覚えてますか。
    今年の1期に放送された、山田尚子監督の作品です。
    けいおん!スタッフで思いっきり「寺内貫太郎一家」をやっちゃいました!みたいな、
    わたしみたいな変態にはかなりツボの詰まったいい作品でした。

    そんで音楽。主題歌の片岡知子さんはじめ、
    劇中歌やキャラソンまですべて
    山口優さん率いるマニュアル・オブ・エラーズの
    作家陣総動員(なのかな)であたっていて、
    近年稀に見る「音楽凝り過ぎ」アニメなんじゃないでしょうか。

    その「たまこまーけっと」第9話の劇中歌「恋の歌」に
    参加させて戴きました。びっくりでしょ、本人がいちばんびっくりですw

    tamama.jpg

    事の経緯は、こちらで山口さんご本人が答えていらっしゃいます。
    >第2回:インタビュー 山口優(後編)〜お琴バージョンでも成り立つ曲を作りたい

    たまこまは、作曲家の他にも、近しい音楽家・演奏家の方々がたくさん携わってます。
    ドラムはイトケンでいいじゃん!てわたしも思いますw
    ではどうして、というと、リンク先の山口さんの言葉どおり。
    最初はアップルヘッドにオファーを戴いてて、マユタンが山口さんと話してて
    「あ、うちにはリアルニューウェイバー(おじさん)がふたりもいます!」って事になりました。
    最初はフレディちゃんとふたりで楽器やっちゃおうかと思っていたのですが、
    バンドアレンジ的なことをリアルタイムで進めたいとの事と、
    山口さんもキーボード弾く、ということで、
    知り合いでいちばん70年代的な乱暴な演奏ができるじろうくんにお願いしました。
    じろうくんはギター弾きなのですが、作曲の際に自分で弾いてるベースが
    いい感じに「ギタリストのベース」で、ぴったりだと思ったんです。


    この曲は9話のキーになる曲で特殊EDでそのまままるっと使われること、
    全話を通してかなり重要な位置をしめることと、
    山田監督からかなりマニアックな要望が出ている旨を伺って
    山口さんの目が輝きまくってることに気付き、
    これは気合いいれてがんばらねばと思いました。

    監督のオファーを山口さんが咀嚼して、最終的には
    「78年くらいのニューウェイブ前夜」のイメージになりました。
    その時点でわたし個人的には、
    Squeezeの「Another Nail In My Heart」みたいなイメージで行こうと決めました。


    実際のレコーディングとは別に、裏設定といいますか、
    アニメスタッフさんの作画資料として、
    当時のダイナマイトビーンズが実際に使用したであろう楽器の
    時代考証と選定もお手伝いしました。
    山口さんもかなり楽器マニアですが、弦楽器がいまいち詳しくないとの事で、
    相談しながら当時の楽器を詰めて行きました。
    78年当時で市場に出回っていて高校生にも買いやすいもの。
    しかもニューウェイブ好きの豆大たちが好きそうなもの、ということで、
    ベースはグレコのリッケンコピーの77年製の最低グレード、
    ギターはいちばん買いやすいものでグレコのリッチーコピー、
    だけど豆大はニューウェイバーなので
    ピックガードだけべっこうパーツに自分で取り替えて
    ちょっとイギリス風味に改造。
    ドラムはセット全部は買えないので、
    メロタムだけパールの6”と8”の派手なのを買って持ち込み、
    みたいな感じ。

    あと、見た目はぜんぜんわかりませんが、
    9話で豆大さんが弾いてるアコギも、当時買ったものとして
    いちおうメーカー名や型番を絞り込んで設定しましたw
    そのへんもこちらで山口さんが語ってます。

    >ニュータイプ4月号連動企画! 「たまこまーけっと」に登場するレコード曲の秘密に迫る



    そんなわけでいろいろ決めてレコーディングしたわけです。
    山口さんがあえて「スタジオミュージシャンを使わない」と決めて挑んだレコーディングなので、
    わたしらとしては、78年当時の高校生の青臭さとか、微妙な演奏のもにょり感とか、
    そういったものを最大限出さないといけません。

    まあ結果、フレディちゃんは「ニューウェイブ以外の事をしろ」と言われるほうが無理なタイプだし、
    じろうくんはじろうくんだし、わたしはといえば、頭でっかちに考えたわりには
    全力投球しても「高校生程度の青臭さ」になりましたw
    そして山口さんのナイスなチープオルガンプレイがぜんぶ美味しいところをさらって行きましたw

    あと、レコーディングはご一緒できなかったのですが、
    藤原啓治さんの歌が最高すぎました。
    楽曲のキー決めの際に「ちょっと高すぎるんじゃないか」とか
    「いざとなったら機械の力でごにょごにょ」と話してたのに
    最高に青臭いすばらしい歌が乗りました。流石です。
    藤原さんは、アフレコをある程度進めて、豆大さんのキャラが決まってから
    レコーディングしたい、とおっしゃっていたそうですが、
    なるほどなー。いやすばらしかったです。
    9話、この曲流れてからEDまでずっと流れっぱなしなのですが、
    最後に豆大さんがひと節歌うんですけど、
    ちゃんとお父さんキャラで歌い分けてらっしゃいますね。流石だー。


    tamama2.jpg

    78年当時ぽいセッティングでドラム録りましたよ。
    スネアはリアルに77年製くらいの、当時流行りの深胴です。
    メロタムはすこしはしょりましたけど、当時の多点キットっぽいでしょ。
    こんなセット、ふだんやってるバンドではぜったい使わないなーw
    ちょっと最初慣れるまで苦労しました。


    あと、アニメスタッフさん用に「演奏してる身体の動き」の資料で
    動画も撮ったのですが、本編でちょっとだけ
    豆大さんたちが高校生の頃の演奏シーンありますね。
    あれのキーボード、レコード屋のマスター八百比さんの若い頃なのですが、
    あれ、山口さんの動きそのものですね、知ってる人はムフフってなりますねw
    わたしとフレディちゃんは、まだ学生の頃に山口さんと
    ライブハウスで対バンしたことがあるのですが、
    その当時ともまったく変わってませんw


    そんな、いい具合にもにょったわたしたちの演奏の詰まった音源は、
    「たまこまーけっと」9話が収録されている
    ブルーレイor DVD 5巻に特典で付いてます。
    豆大パパLoveのたまこが手作りでジャケ作ってくれたていの仕上がり。
    ほんとだったらカセットで付録にしたかったところですよねーw


    ほんとに楽しかったのですげー長文ですね。

    posted by さゆぶろ at 03:14 | にっき