今日明日でいよいよテクマ!の肉体とお別れするので、自分内のまとめを書きます。
テクマ!と最初どうやって知り合ったんだろう。確かモナ・レコードの反則ありきの弾き語りオールナイト・イベントに出演した時、テクマがいて、『紫の履歴書』なんかを弾き語りしていました。長いイベントの待ち時間、わたしの出し物を見て気に入ってくれたテクマ!がぐいぐい話しかけてくれて意気投合した、そんな感じ。
はじめて事務所に遊びに来てくれた時、お互いに違うシンセを持ち寄って作業していて、出来上がった音がそっくりだ!って、ものすごく無邪気に喜んでいました。
テクマ!はその頃から勢力的なワンマンイベントを再始動させていて、その緻密な計画の一部を手伝ったり、メンバーとして参加したりして、お互いの「めんどくさい音楽観」を共有して行きました。
わたしとテクマ!とピノリュックのコメカは「哲学三兄弟」なんて言ってお互いにシンパシーを感じていました。3人とも哲学系の学部出身で、音楽も人生もとてもめんどくさい考え方でなかなか人から共感を得られない、と冗談まじりに交わした兄弟の契りです。
次男のテクマ!はやり手で完璧主義者。末っ子のコメカはしたたかでポーカーフェイス。長男のわたしがいちばん優柔不断でぼんやりしていました。
テクマ!はわたしの前では弱音を吐かないと決めていたのか、困ったり弱ったりした時はあまり連絡が来ませんでした。甘やかし担当の他の方々に助けられて、もう一度自分を奮い立たせ、よし俺もう大丈夫、これなら行ける!となった頃に連絡が来て、困難を乗り越えた話やこれからの壮大なテクマ!計画なんかを淡々と(でもかなり自慢げに)話してくれました。そういう話を聴くのが大好きでした。
テクマ!も40歳になり、芸の道、テクマ!道を極めるために日々たいへんな努力をしていたと思いますが、満を持して大復活を遂げるべく準備は進んでいたようですね。たぶんそろそろわたしに自慢しに来てくれる頃合いだったんじゃないかなと思います。そんな中だったので、突然の事に本人がいちばんびっくりして、悔しがっているんじゃないかと思います。「俺様の完璧な計画に俺自身が外れてどうすんのよ!」って思っていそう。
思っていそうといえば、自分の葬式について絶対自分でプロデュースしたい!って言いそうですよね。ディナーショウ形式にできないかしら、普段着ノーメイクは厳禁、衣装チェンジも3回くらいはしたい、そんで最後にみんなでテクダンやって。そして来てくれたお客さんに何かお土産を持って帰ってもらいたい!くらいは当たり前に考えていそうで、きっと地団駄踏んでいるのでしょう。
でも負けず嫌いのテクマ!は、このアクシデントを踏まえて、こんな風に言ってみせるのです、ものすごい早口で。
「まあ今後いろいろ予定とかもあったんですけど、現時点で『現世のテクマ!』は完成形なんで、えぇ、やりとげちゃいましたんでもう。それよりですね、なんか向こうですごいイベントあるらしいって情報掴んだんですよ!これはもうテクマ!としては一番乗りで食い込んでポジショニングしときたいんで!えぇ、もう今はそれに全力ですよ」
いいなぁテクマ!。あいかわらず前のめりだな。わたしもそろそろ話すネタいっぱいあったんだよ。絶対気に入ったと思うよ。でもまあ、とりあえずわたしもこっちでもう少しやる事やってから合流するから、またそんときはよろしくね。今までちゃんとお礼らしいこと言えてなかったので、一旦ここで。ありがとう。またね。どうか元気で。
◎追記
もうひとつ、テクマ!が言いそうなこと考えついた。きっと「テクマ!追悼版」出して欲しいって言いそう。
過去の写真を網羅した全衣装写真集とか、追悼コメントを三輪さんや翔さんから貰って欲しいとか、豪華仕様で価格が高くなりそうなので受注生産にしたい、とかとか、いくらでも出てきそうですよね。一段落したら、縁のあった方々に相談してみようと思います。
*わたしらがアルバム出した時に、こんなこと言ってくれていた。久しぶりに見てもう一度お礼を言いたくなりました。こちらこそ本当にありがとう。
sayu_candy on twitter
2016年09月08日
テクマ!のこと(自分のために書く)
posted by さゆぶろ at 06:36
| にっき
2016年08月14日
ぞいのまち
半年ぶりにこんにちは。半年ぶりがこのネタかー。
ぞい(アニメ「New Game!」)の舞台は南阿佐ヶ谷なので巡礼が捗っています。わりとそのままなのでふらりお散歩でもわかりやすいのでオヌヌメ。だいぶたまったのでまとめて置いておきます。


まずは会社。わかりやすいので有名ですね。青梅街道沿い。実は隣りのタイヤやさんがやばい。通りの向かいを少し駅に戻ったほうにA1ピクチャーズの阿佐ヶ谷スタジオありますね。


ごめん場所と時間くらい合わせればよかった。よくランチに出るすずらん通り。会社の裏あたりで、パールセンターの外れです。


ぞい子の新人歓迎会(2話)の会場。パールセンターのわりと阿佐ヶ谷に近いところにあります。
つぎは4話で残業してしずくさんと駅まで一緒に帰るみちすがら。中杉通りを阿佐ヶ谷方面に向かっています。


ラーメンやさん


高級中華店。実際は孫シェフのお店。


黄色いちょうちんは串カツ田中です。


龍清堂。
今までの話で出てくる背景見ると、ぞい子たちは通勤に阿佐ヶ谷駅からパールセンターで近道しないで、中杉通りで青梅街道まで出てるみたい。遅刻しそうならパールセンター突っ切ればいいと思うんだけどな。あとはランチ食べてた店、初給料でふとウィンドウ覗いた服屋さん(なんか実在しない気がしてきてる)あたりを散歩がてら探してみようと思います。
ぞい(アニメ「New Game!」)の舞台は南阿佐ヶ谷なので巡礼が捗っています。わりとそのままなのでふらりお散歩でもわかりやすいのでオヌヌメ。だいぶたまったのでまとめて置いておきます。


まずは会社。わかりやすいので有名ですね。青梅街道沿い。実は隣りのタイヤやさんがやばい。通りの向かいを少し駅に戻ったほうにA1ピクチャーズの阿佐ヶ谷スタジオありますね。


ごめん場所と時間くらい合わせればよかった。よくランチに出るすずらん通り。会社の裏あたりで、パールセンターの外れです。

ぞい子の新人歓迎会(2話)の会場。パールセンターのわりと阿佐ヶ谷に近いところにあります。
つぎは4話で残業してしずくさんと駅まで一緒に帰るみちすがら。中杉通りを阿佐ヶ谷方面に向かっています。


ラーメンやさん


高級中華店。実際は孫シェフのお店。


黄色いちょうちんは串カツ田中です。


龍清堂。
今までの話で出てくる背景見ると、ぞい子たちは通勤に阿佐ヶ谷駅からパールセンターで近道しないで、中杉通りで青梅街道まで出てるみたい。遅刻しそうならパールセンター突っ切ればいいと思うんだけどな。あとはランチ食べてた店、初給料でふとウィンドウ覗いた服屋さん(なんか実在しない気がしてきてる)あたりを散歩がてら探してみようと思います。
posted by さゆぶろ at 00:33
| にっき
2015年10月20日
やばかったごほうこく|着ぐるみづくり
先日のイベント「INVADE II INVADE」無事大団円で終了です。
お越し下さった方、気にして下さった方、ありがとうございました!
名古屋の盟友、YAZROCKETTさんの東京公演の2回目。僭越ながら4月の1回目からお手伝い・参加させて戴いていますが、満を持しての2回目、ほんとに楽しかったです。
まず会場。早稲田の茶箱さん。ずっと前に伺った時から、あのサイズの部屋にどーんと鎮座するrey audio RM-4Bの部屋を包む感じに惚れ込んでいました。いつか鳴らしてみたいなーとおもいつつなかなかチャンスがなかったのですが、やっとやっと、という感じでした。リハで自分のトラック流した時、かなり感動してもう帰ってもいいかなーって思うほどでしたw
今回のスペシャルゲスト、SEXY-SYNTHESISERさん。youtubeで見て大好きだったんですけど、今回のご縁でライブにやっと伺えました。わたしなんかが言うと失礼ですけど、仲間感はんぱないです。HOMSのルビオラさん、OMODAKAさん、saitoneさん、サカモト教授、watchmanさん。わたしはいわゆるChiptunerではないですけれど、同時代にこの方々が評価されていることを誇りに思えます。
そしてメインのYAZROCKETT。ひょんなことからYAZさんHIGHRAさんと知り合いましたが、なんかもう昔からおともだちみたいな感じです。最初はネットで拝見したんですけどライブでご一緒して生演奏見て、やっぱり仲間感あるなーって。勝手に思っています。でもわたしはまだまだYAZROCKETTのにわかファンって感じ。ライブ2回目だし。million kissesほんと好き。
お客さんもあたたかい、当日の楽しい様子はこれまた盟友月夜野ヒズミさんがしっかりおさえてくださいましたよ。こちらにアルバムあります。
そんでですね、当日は着ぐるみさゆキャンディのデビューだった訳です。いやもうなんというかみなさんありがとうごめんなさいという気持ちでいっぱいですw
さゆキャンディはもう2003年くらいからずっといるキャラなんですけど、音楽としてのさゆキャンディは着ぐるみしかないだろう、とずっと思っていまして、とりあえずやっとスタートラインって感じです。着ぐるみさゆキャンディの曲がまだ1曲もありませんし。まあ、ゆっくりやって参りますので生暖かい目で見て戴けたら幸甚です。

photo: 月夜野ヒズミ
お客さまにあまやかされて成長して参ります。よろしくおながいします。
で、製作風景とか。

手乗りサイズで様子を見ます。

実寸の原型を作ります。ちょっと大きすぎましたがこの時点では気付いていませんw

おおむね原型ができたら表面をぐるぐる巻きにして型紙を起こし、ライオンボードに写します。

写したライオンボードを切り抜いて、ちまちまとお裁縫みたいに切断面を止めて行きます。時間がないので超強力で超速乾の瞬間接着剤をさらにプライマーで硬化させています。このとき化学反応が起きて発熱し、煙が出ます。その煙がこう、なんというか、香港の路地裏の臭いにそっくりでした。作りながら「香港また行きたいな」ってぼんやり考えていましたw

だいぶまるくなりましたね。

さゆっぽくなってきました。

生地を貼ります。かんたんにいいましたが、追いつめられた中何度か失敗して、貼付けのボンドを変更したりしました。生地が足りなくなってオカダヤにダッシュしたりとか。

目とか顔とか。着ぐるみは視界確保がかなり厳しいのですが、ちょっと目を大きめにしたので、かなり視界は良好です。

完成したの、ライブ当日の朝だったんですけどねw 今回は衣装は間に合ってないので、これからおともだちにお願いする予定です。部屋中が硬質発泡剤の削りかすでひどい状態です(今日現在

ヒズミさんの写真から。なんかわたしん家には巫女系のコス衣装が3セットくらいあってそのひとつなんですけど。こんな人がライブハウスに来たらわたしはヤだな。

こんな人が対バンだったらわたしはヤだなw

ななをさんの写真から。あいしゅうただよううしろすがた。
さて、着ぐるみさゆキャンディいちおうの完成を見ましたゆえ、これから着ぐるみてくの活動とか着ぐるみDJ活動とかがんがります!オファーお待ちいたしております。
-------------
実はすでにふたつめの頭の計画をたてています。ちょっと頭でかいんだよねw 新しい頭が完成した暁には、この初代頭は「さゆダヨー」と名付けて大事なイベントだけ登場するレアキャラにしようと思っています。
お越し下さった方、気にして下さった方、ありがとうございました!
名古屋の盟友、YAZROCKETTさんの東京公演の2回目。僭越ながら4月の1回目からお手伝い・参加させて戴いていますが、満を持しての2回目、ほんとに楽しかったです。
まず会場。早稲田の茶箱さん。ずっと前に伺った時から、あのサイズの部屋にどーんと鎮座するrey audio RM-4Bの部屋を包む感じに惚れ込んでいました。いつか鳴らしてみたいなーとおもいつつなかなかチャンスがなかったのですが、やっとやっと、という感じでした。リハで自分のトラック流した時、かなり感動してもう帰ってもいいかなーって思うほどでしたw
今回のスペシャルゲスト、SEXY-SYNTHESISERさん。youtubeで見て大好きだったんですけど、今回のご縁でライブにやっと伺えました。わたしなんかが言うと失礼ですけど、仲間感はんぱないです。HOMSのルビオラさん、OMODAKAさん、saitoneさん、サカモト教授、watchmanさん。わたしはいわゆるChiptunerではないですけれど、同時代にこの方々が評価されていることを誇りに思えます。
そしてメインのYAZROCKETT。ひょんなことからYAZさんHIGHRAさんと知り合いましたが、なんかもう昔からおともだちみたいな感じです。最初はネットで拝見したんですけどライブでご一緒して生演奏見て、やっぱり仲間感あるなーって。勝手に思っています。でもわたしはまだまだYAZROCKETTのにわかファンって感じ。ライブ2回目だし。million kissesほんと好き。
お客さんもあたたかい、当日の楽しい様子はこれまた盟友月夜野ヒズミさんがしっかりおさえてくださいましたよ。こちらにアルバムあります。
そんでですね、当日は着ぐるみさゆキャンディのデビューだった訳です。いやもうなんというかみなさんありがとうごめんなさいという気持ちでいっぱいですw
さゆキャンディはもう2003年くらいからずっといるキャラなんですけど、音楽としてのさゆキャンディは着ぐるみしかないだろう、とずっと思っていまして、とりあえずやっとスタートラインって感じです。着ぐるみさゆキャンディの曲がまだ1曲もありませんし。まあ、ゆっくりやって参りますので生暖かい目で見て戴けたら幸甚です。
photo: 月夜野ヒズミ
お客さまにあまやかされて成長して参ります。よろしくおながいします。
で、製作風景とか。

手乗りサイズで様子を見ます。

実寸の原型を作ります。ちょっと大きすぎましたがこの時点では気付いていませんw

おおむね原型ができたら表面をぐるぐる巻きにして型紙を起こし、ライオンボードに写します。

写したライオンボードを切り抜いて、ちまちまとお裁縫みたいに切断面を止めて行きます。時間がないので超強力で超速乾の瞬間接着剤をさらにプライマーで硬化させています。このとき化学反応が起きて発熱し、煙が出ます。その煙がこう、なんというか、香港の路地裏の臭いにそっくりでした。作りながら「香港また行きたいな」ってぼんやり考えていましたw

だいぶまるくなりましたね。

さゆっぽくなってきました。

生地を貼ります。かんたんにいいましたが、追いつめられた中何度か失敗して、貼付けのボンドを変更したりしました。生地が足りなくなってオカダヤにダッシュしたりとか。

目とか顔とか。着ぐるみは視界確保がかなり厳しいのですが、ちょっと目を大きめにしたので、かなり視界は良好です。

完成したの、ライブ当日の朝だったんですけどねw 今回は衣装は間に合ってないので、これからおともだちにお願いする予定です。部屋中が硬質発泡剤の削りかすでひどい状態です(今日現在
ヒズミさんの写真から。なんかわたしん家には巫女系のコス衣装が3セットくらいあってそのひとつなんですけど。こんな人がライブハウスに来たらわたしはヤだな。
こんな人が対バンだったらわたしはヤだなw

ななをさんの写真から。あいしゅうただよううしろすがた。
さて、着ぐるみさゆキャンディいちおうの完成を見ましたゆえ、これから着ぐるみてくの活動とか着ぐるみDJ活動とかがんがります!オファーお待ちいたしております。
-------------
実はすでにふたつめの頭の計画をたてています。ちょっと頭でかいんだよねw 新しい頭が完成した暁には、この初代頭は「さゆダヨー」と名付けて大事なイベントだけ登場するレアキャラにしようと思っています。
posted by さゆぶろ at 01:05
| にっき
2013年08月01日
たまこまーけっと
「たまこまーけっと」って覚えてますか。
今年の1期に放送された、山田尚子監督の作品です。
けいおん!スタッフで思いっきり「寺内貫太郎一家」をやっちゃいました!みたいな、
わたしみたいな変態にはかなりツボの詰まったいい作品でした。
そんで音楽。主題歌の片岡知子さんはじめ、
劇中歌やキャラソンまですべて
山口優さん率いるマニュアル・オブ・エラーズの
作家陣総動員(なのかな)であたっていて、
近年稀に見る「音楽凝り過ぎ」アニメなんじゃないでしょうか。
その「たまこまーけっと」第9話の劇中歌「恋の歌」に
参加させて戴きました。びっくりでしょ、本人がいちばんびっくりですw

事の経緯は、こちらで山口さんご本人が答えていらっしゃいます。
>第2回:インタビュー 山口優(後編)〜お琴バージョンでも成り立つ曲を作りたい
たまこまは、作曲家の他にも、近しい音楽家・演奏家の方々がたくさん携わってます。
ドラムはイトケンでいいじゃん!てわたしも思いますw
ではどうして、というと、リンク先の山口さんの言葉どおり。
最初はアップルヘッドにオファーを戴いてて、マユタンが山口さんと話してて
「あ、うちにはリアルニューウェイバー(おじさん)がふたりもいます!」って事になりました。
最初はフレディちゃんとふたりで楽器やっちゃおうかと思っていたのですが、
バンドアレンジ的なことをリアルタイムで進めたいとの事と、
山口さんもキーボード弾く、ということで、
知り合いでいちばん70年代的な乱暴な演奏ができるじろうくんにお願いしました。
じろうくんはギター弾きなのですが、作曲の際に自分で弾いてるベースが
いい感じに「ギタリストのベース」で、ぴったりだと思ったんです。
○
この曲は9話のキーになる曲で特殊EDでそのまままるっと使われること、
全話を通してかなり重要な位置をしめることと、
山田監督からかなりマニアックな要望が出ている旨を伺って
山口さんの目が輝きまくってることに気付き、
これは気合いいれてがんばらねばと思いました。
監督のオファーを山口さんが咀嚼して、最終的には
「78年くらいのニューウェイブ前夜」のイメージになりました。
その時点でわたし個人的には、
Squeezeの「Another Nail In My Heart」みたいなイメージで行こうと決めました。
○
実際のレコーディングとは別に、裏設定といいますか、
アニメスタッフさんの作画資料として、
当時のダイナマイトビーンズが実際に使用したであろう楽器の
時代考証と選定もお手伝いしました。
山口さんもかなり楽器マニアですが、弦楽器がいまいち詳しくないとの事で、
相談しながら当時の楽器を詰めて行きました。
78年当時で市場に出回っていて高校生にも買いやすいもの。
しかもニューウェイブ好きの豆大たちが好きそうなもの、ということで、
ベースはグレコのリッケンコピーの77年製の最低グレード、
ギターはいちばん買いやすいものでグレコのリッチーコピー、
だけど豆大はニューウェイバーなので
ピックガードだけべっこうパーツに自分で取り替えて
ちょっとイギリス風味に改造。
ドラムはセット全部は買えないので、
メロタムだけパールの6”と8”の派手なのを買って持ち込み、
みたいな感じ。
あと、見た目はぜんぜんわかりませんが、
9話で豆大さんが弾いてるアコギも、当時買ったものとして
いちおうメーカー名や型番を絞り込んで設定しましたw
そのへんもこちらで山口さんが語ってます。
>ニュータイプ4月号連動企画! 「たまこまーけっと」に登場するレコード曲の秘密に迫る
○
そんなわけでいろいろ決めてレコーディングしたわけです。
山口さんがあえて「スタジオミュージシャンを使わない」と決めて挑んだレコーディングなので、
わたしらとしては、78年当時の高校生の青臭さとか、微妙な演奏のもにょり感とか、
そういったものを最大限出さないといけません。
まあ結果、フレディちゃんは「ニューウェイブ以外の事をしろ」と言われるほうが無理なタイプだし、
じろうくんはじろうくんだし、わたしはといえば、頭でっかちに考えたわりには
全力投球しても「高校生程度の青臭さ」になりましたw
そして山口さんのナイスなチープオルガンプレイがぜんぶ美味しいところをさらって行きましたw
あと、レコーディングはご一緒できなかったのですが、
藤原啓治さんの歌が最高すぎました。
楽曲のキー決めの際に「ちょっと高すぎるんじゃないか」とか
「いざとなったら機械の力でごにょごにょ」と話してたのに
最高に青臭いすばらしい歌が乗りました。流石です。
藤原さんは、アフレコをある程度進めて、豆大さんのキャラが決まってから
レコーディングしたい、とおっしゃっていたそうですが、
なるほどなー。いやすばらしかったです。
9話、この曲流れてからEDまでずっと流れっぱなしなのですが、
最後に豆大さんがひと節歌うんですけど、
ちゃんとお父さんキャラで歌い分けてらっしゃいますね。流石だー。
○

78年当時ぽいセッティングでドラム録りましたよ。
スネアはリアルに77年製くらいの、当時流行りの深胴です。
メロタムはすこしはしょりましたけど、当時の多点キットっぽいでしょ。
こんなセット、ふだんやってるバンドではぜったい使わないなーw
ちょっと最初慣れるまで苦労しました。
○
あと、アニメスタッフさん用に「演奏してる身体の動き」の資料で
動画も撮ったのですが、本編でちょっとだけ
豆大さんたちが高校生の頃の演奏シーンありますね。
あれのキーボード、レコード屋のマスター八百比さんの若い頃なのですが、
あれ、山口さんの動きそのものですね、知ってる人はムフフってなりますねw
わたしとフレディちゃんは、まだ学生の頃に山口さんと
ライブハウスで対バンしたことがあるのですが、
その当時ともまったく変わってませんw
○
そんな、いい具合にもにょったわたしたちの演奏の詰まった音源は、
「たまこまーけっと」9話が収録されている
ブルーレイor DVD 5巻に特典で付いてます。
豆大パパLoveのたまこが手作りでジャケ作ってくれたていの仕上がり。
ほんとだったらカセットで付録にしたかったところですよねーw
○
ほんとに楽しかったのですげー長文ですね。
今年の1期に放送された、山田尚子監督の作品です。
けいおん!スタッフで思いっきり「寺内貫太郎一家」をやっちゃいました!みたいな、
わたしみたいな変態にはかなりツボの詰まったいい作品でした。
そんで音楽。主題歌の片岡知子さんはじめ、
劇中歌やキャラソンまですべて
山口優さん率いるマニュアル・オブ・エラーズの
作家陣総動員(なのかな)であたっていて、
近年稀に見る「音楽凝り過ぎ」アニメなんじゃないでしょうか。
その「たまこまーけっと」第9話の劇中歌「恋の歌」に
参加させて戴きました。びっくりでしょ、本人がいちばんびっくりですw

事の経緯は、こちらで山口さんご本人が答えていらっしゃいます。
>第2回:インタビュー 山口優(後編)〜お琴バージョンでも成り立つ曲を作りたい
たまこまは、作曲家の他にも、近しい音楽家・演奏家の方々がたくさん携わってます。
ドラムはイトケンでいいじゃん!てわたしも思いますw
ではどうして、というと、リンク先の山口さんの言葉どおり。
最初はアップルヘッドにオファーを戴いてて、マユタンが山口さんと話してて
「あ、うちにはリアルニューウェイバー(おじさん)がふたりもいます!」って事になりました。
最初はフレディちゃんとふたりで楽器やっちゃおうかと思っていたのですが、
バンドアレンジ的なことをリアルタイムで進めたいとの事と、
山口さんもキーボード弾く、ということで、
知り合いでいちばん70年代的な乱暴な演奏ができるじろうくんにお願いしました。
じろうくんはギター弾きなのですが、作曲の際に自分で弾いてるベースが
いい感じに「ギタリストのベース」で、ぴったりだと思ったんです。
○
この曲は9話のキーになる曲で特殊EDでそのまままるっと使われること、
全話を通してかなり重要な位置をしめることと、
山田監督からかなりマニアックな要望が出ている旨を伺って
山口さんの目が輝きまくってることに気付き、
これは気合いいれてがんばらねばと思いました。
監督のオファーを山口さんが咀嚼して、最終的には
「78年くらいのニューウェイブ前夜」のイメージになりました。
その時点でわたし個人的には、
Squeezeの「Another Nail In My Heart」みたいなイメージで行こうと決めました。
○
実際のレコーディングとは別に、裏設定といいますか、
アニメスタッフさんの作画資料として、
当時のダイナマイトビーンズが実際に使用したであろう楽器の
時代考証と選定もお手伝いしました。
山口さんもかなり楽器マニアですが、弦楽器がいまいち詳しくないとの事で、
相談しながら当時の楽器を詰めて行きました。
78年当時で市場に出回っていて高校生にも買いやすいもの。
しかもニューウェイブ好きの豆大たちが好きそうなもの、ということで、
ベースはグレコのリッケンコピーの77年製の最低グレード、
ギターはいちばん買いやすいものでグレコのリッチーコピー、
だけど豆大はニューウェイバーなので
ピックガードだけべっこうパーツに自分で取り替えて
ちょっとイギリス風味に改造。
ドラムはセット全部は買えないので、
メロタムだけパールの6”と8”の派手なのを買って持ち込み、
みたいな感じ。
あと、見た目はぜんぜんわかりませんが、
9話で豆大さんが弾いてるアコギも、当時買ったものとして
いちおうメーカー名や型番を絞り込んで設定しましたw
そのへんもこちらで山口さんが語ってます。
>ニュータイプ4月号連動企画! 「たまこまーけっと」に登場するレコード曲の秘密に迫る
○
そんなわけでいろいろ決めてレコーディングしたわけです。
山口さんがあえて「スタジオミュージシャンを使わない」と決めて挑んだレコーディングなので、
わたしらとしては、78年当時の高校生の青臭さとか、微妙な演奏のもにょり感とか、
そういったものを最大限出さないといけません。
まあ結果、フレディちゃんは「ニューウェイブ以外の事をしろ」と言われるほうが無理なタイプだし、
じろうくんはじろうくんだし、わたしはといえば、頭でっかちに考えたわりには
全力投球しても「高校生程度の青臭さ」になりましたw
そして山口さんのナイスなチープオルガンプレイがぜんぶ美味しいところをさらって行きましたw
あと、レコーディングはご一緒できなかったのですが、
藤原啓治さんの歌が最高すぎました。
楽曲のキー決めの際に「ちょっと高すぎるんじゃないか」とか
「いざとなったら機械の力でごにょごにょ」と話してたのに
最高に青臭いすばらしい歌が乗りました。流石です。
藤原さんは、アフレコをある程度進めて、豆大さんのキャラが決まってから
レコーディングしたい、とおっしゃっていたそうですが、
なるほどなー。いやすばらしかったです。
9話、この曲流れてからEDまでずっと流れっぱなしなのですが、
最後に豆大さんがひと節歌うんですけど、
ちゃんとお父さんキャラで歌い分けてらっしゃいますね。流石だー。
○

78年当時ぽいセッティングでドラム録りましたよ。
スネアはリアルに77年製くらいの、当時流行りの深胴です。
メロタムはすこしはしょりましたけど、当時の多点キットっぽいでしょ。
こんなセット、ふだんやってるバンドではぜったい使わないなーw
ちょっと最初慣れるまで苦労しました。
○
あと、アニメスタッフさん用に「演奏してる身体の動き」の資料で
動画も撮ったのですが、本編でちょっとだけ
豆大さんたちが高校生の頃の演奏シーンありますね。
あれのキーボード、レコード屋のマスター八百比さんの若い頃なのですが、
あれ、山口さんの動きそのものですね、知ってる人はムフフってなりますねw
わたしとフレディちゃんは、まだ学生の頃に山口さんと
ライブハウスで対バンしたことがあるのですが、
その当時ともまったく変わってませんw
○
そんな、いい具合にもにょったわたしたちの演奏の詰まった音源は、
「たまこまーけっと」9話が収録されている
ブルーレイor DVD 5巻に特典で付いてます。
豆大パパLoveのたまこが手作りでジャケ作ってくれたていの仕上がり。
ほんとだったらカセットで付録にしたかったところですよねーw
○
ほんとに楽しかったのですげー長文ですね。
posted by さゆぶろ at 03:14
| にっき
2012年12月31日
2012年お世話になりました。
すっかり年の瀬、あしたはもう新年ですよ。
2012年、みなさまにはすっかりお世話になりました。
ちやほやされるのが大好物のわたしも常に上機嫌な1年でありました。
みなさんいつもありがとうございます。
2012年、中の人にとっては、「遠方でのライブのお誘いがものすごく多い年」でした。
音楽人生初っていうくらい、あちこちお呼ばれしました。
旅行も嫌いじゃありませんが、音楽目的で旅をするのはいいですね。
向かった先に明確な目的があると、自分らしく旅ができるなぁって思いました。
あと、旅で学んだのは機材の軽量化。
「自分が必要とするならば、躊躇なく全ての機材を持って行く」と誓った人生、
常に大量の機材の運搬と共にあったわけですが、
きちんと整理して、あえて絞り込むというのもいいものだなーと思いました。
○
世の中がどんどん動いていますね。
わたし自身も今年はほんとにいろんなことがありました。
年末にかけてどんどんエントロピー増大していって
今までだったら泣いちゃうかもっていうような状況もありましたが、
そんな中でも名古屋、大阪、神戸、沖縄と
演奏で旅をすることができて、自分を保てたんだなーと思うと
誘ってくださった方々の方角に今でも頭を下げたくなります。
そして波乱の世の中でも、いつもの感じでライブに来てくださったり、
ツイートでいじってくださったり、
そういうみなさんに生かされてるんだなーと何度も確認できた年でした。
わたしのまわりの人たちも、それはもういろんなことが起きて
みんなそれぞれたいへんな中生き抜いてるなぁと思った1年でしたが、
そんなみんなも会うといつも笑っていました。
「もうめちゃめちゃたいへんだよ!わははは!」みたいな。
来年もたいへんは続くだろうと思いますが、
願わくばみんなが笑っていられますように。
○
さて、新年からもライブはもりもり続きます。
なるべく直前にならないようにがんがってお知らせいたしますので、
ご興味ありましたら無理のない範囲でぜひお運びくださいませ。
あとあと、さゆのUSTですが、振り返ったらもう1年やってないよ!w
いつもの年末の、
「誰も取り上げてくれないのでさゆキャンディ自ら自分の1年の活動を動画で振り返る自己愛型人形劇UST」ですが、
2012年のぶんは、これから動画をまとめて
新年2013年、できれば松の内にやりたいなーと思っています。
なにしろ昨年はいろんなお誘いいっぱい戴きましたので、
動画整理するだけでもすごい時間かかっております。
準備できたらまたお知らせしますので、おせちの残りを食べながらぜひー。
それでは、みなさまよいおとしをー。
さゆキャンディ
2012年、みなさまにはすっかりお世話になりました。
ちやほやされるのが大好物のわたしも常に上機嫌な1年でありました。
みなさんいつもありがとうございます。
2012年、中の人にとっては、「遠方でのライブのお誘いがものすごく多い年」でした。
音楽人生初っていうくらい、あちこちお呼ばれしました。
旅行も嫌いじゃありませんが、音楽目的で旅をするのはいいですね。
向かった先に明確な目的があると、自分らしく旅ができるなぁって思いました。
あと、旅で学んだのは機材の軽量化。
「自分が必要とするならば、躊躇なく全ての機材を持って行く」と誓った人生、
常に大量の機材の運搬と共にあったわけですが、
きちんと整理して、あえて絞り込むというのもいいものだなーと思いました。
○
世の中がどんどん動いていますね。
わたし自身も今年はほんとにいろんなことがありました。
年末にかけてどんどんエントロピー増大していって
今までだったら泣いちゃうかもっていうような状況もありましたが、
そんな中でも名古屋、大阪、神戸、沖縄と
演奏で旅をすることができて、自分を保てたんだなーと思うと
誘ってくださった方々の方角に今でも頭を下げたくなります。
そして波乱の世の中でも、いつもの感じでライブに来てくださったり、
ツイートでいじってくださったり、
そういうみなさんに生かされてるんだなーと何度も確認できた年でした。
わたしのまわりの人たちも、それはもういろんなことが起きて
みんなそれぞれたいへんな中生き抜いてるなぁと思った1年でしたが、
そんなみんなも会うといつも笑っていました。
「もうめちゃめちゃたいへんだよ!わははは!」みたいな。
来年もたいへんは続くだろうと思いますが、
願わくばみんなが笑っていられますように。
○
さて、新年からもライブはもりもり続きます。
なるべく直前にならないようにがんがってお知らせいたしますので、
ご興味ありましたら無理のない範囲でぜひお運びくださいませ。
あとあと、さゆのUSTですが、振り返ったらもう1年やってないよ!w
いつもの年末の、
「誰も取り上げてくれないのでさゆキャンディ自ら自分の1年の活動を動画で振り返る自己愛型人形劇UST」ですが、
2012年のぶんは、これから動画をまとめて
新年2013年、できれば松の内にやりたいなーと思っています。
なにしろ昨年はいろんなお誘いいっぱい戴きましたので、
動画整理するだけでもすごい時間かかっております。
準備できたらまたお知らせしますので、おせちの残りを食べながらぜひー。
それでは、みなさまよいおとしをー。
さゆキャンディ

posted by さゆぶろ at 04:28
| にっき